こういったサイトでも、教員紹介とつながっていることはありますが、それぞれの専門職に強い転職サイトもたくさんあります。例えば、理系の人、医療系の人、福祉系の人、保育系の人、そして教員専用の転職サイトです。
それでは、教員の皆さんへおすすめの、教員転職サイトをご紹介しましょう。
教員専用転職サイトの違いやメリット・デメリット
まず、一般の転職サイトと教員専用の転職サイトの違いからです。
- 教職関係の仕事以外の募集がない
- 教師の参加できるセミナーの案内
- 合同説明会や私学校長のあいさつが聞ける
こういうのはメリットですね。他の転職案件と混ざらす、教育界へ素早く転職したいときはタイミングを逃すことなく異動が可能です。
一方これがデメリットももちろんあります。
- 内部調査のスタッフがいない
- 別業界へのコネが少なく、異業種からの転職が難しい
- 面接や職務履歴書の転職サポートが少ない
大手は大企業出身のリクルーターがスタッフに入っているので、コネと内部情報の資料がもらえたりします。教職の世界は閉じられているのでそういう裏事情は入ってきません。
また面接や転職履歴書の事前チェックなどの手厚いサービスが少なくあくまで自分で頑張るというのが主流です。
塾や私学に関しては大手が強い印象です。
やっぱりリクルートスタッフの数がちがいますので。
非常勤や臨時講師は良い案件から募集しよう
実際非常勤講師はどこも人手不足です。より良い案件から順番に募集しましょう。
- 派遣契約
- 直接契約
- 私立専門or公立あり
若干ちがいがあります。派遣系は転職後のサポートもついています。契約の打ち切りの相談も学校ではな派遣会社を通じてというケースもあるので、募集前に必ず調べてください。
代表的な教員専用の転職紹介サイト
公立の教員になりたい人の登竜門といえば、毎年7月に行われる「教員採用試験」です。
ここで不合格になっても、「教員不足」の世の中、公立でも「臨時採用」「非常勤講師」は通年登録を行っていたり、採用試験を受けた人に登録をお願いしたりと、各自治体で教員を募集しています。
時折、専任教員が育児休業に入るのに臨時採用の教員が決まらず、四苦八苦している学校もあり、こういった仕事を専門にしている先生もいます。
公立の非常勤講師や臨時採用教員は、数回にわたって仕事を請けると、その後定期的に紹介されることもあるようです。
そして、私学紹介を専門に行っている「教員転職サイト」「教員紹介サイト」でも、公立の紹介が入っていることもあり、本当に教員不足なのだということがよくわかります。
それでは、教師から教師へ転職したい人、教師になりたい人のための「教員転職サイト」をご紹介しましょう。
- 「日本私学協会」
- 「イスト」EMPS
- 「イースタッフ」e-staff
- 「コスモ」
- 「教員.jp」
- 「サクシード」
- 「キャリアビスタ」教員採用
- 「アイティーチャー」
- 「ティーチャーバンク」
日本私学協会の評判
ベテランの先生なら皆さんご存じ、各自治体にある「私学協会」の公式サイトです。
こちらで紹介するのは各都道府県の私学教員採用状況や、直接学校サイトで行っている「教員募集」をご紹介しています。
以前は、各都道府県にある私学協会へ出向き、履歴書と小論文や適性検査を受けて登録する、という形をとっていました。今でも、登録方法はほぼ同じですが、サイトだけで受けている自治体もあります。
学校の中には、一般のサイトを使うことなく教員を募集している学校もあり、私学の教員を希望する場合はこちらの登録をしておくと便利です。
とくに地元の学校を探している・直接交渉をしたいという人におすすめです。
自治体によっては、履歴書の委託預かりや、適性検査などを行っているところもあり、受験料や登録料が3000円前後(1年間)必要となります。
自治体にある「私学協会」主体のサイトのため、信用できるサイトですが、基本的にエージェントはなく学校側からの連絡を待つか、自分で動くことになりますし、お金を支払っても必ず紹介があるとは限りません。
「イスト」EMPSの評判
〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-60-11 東興本社ビル8階 東京本社:03-5371-2591 大阪支社:06-6310-6641
JR新宿駅南口より徒歩6分、代々木駅より徒歩2分です。
代々木進学会と提携のある教員紹介サイトです。イストは「派遣会社」タイプの教員紹介サイトで、INDEEDや求人ボックスを通しての紹介もあります。
登録料は無料で、非公開の求人の紹介もあります。学校教員の他に塾講師や予備校講師など、教育関係への就職や転職も行っています。
こちらは、登録するとコーディネーターがつき、紹介までの間に電話での相談、そして条件がマッチングした人へご紹介となります。
派遣タイプの紹介の場合は、紹介会社と学校の間で毎月の中間マージンが発生します。同じ学校内の常勤講師や非常勤講師と条件が異なる場合があります。
紹介を受ける時は、派遣なのか、学校との直接契約なのかをしっかりと確認しましょう。
株式会社エデュケーショナルネットワーク イー・スタッフ「イースタッフ」の評判
東京営業所 〒102-0071
東京都千代田区富士見2-11-11栄光ビル2F TEL:0120-558-226 TEL:03-5275-9560FAX:03-5275-2107
JR飯田橋駅、地下鉄東西線・有楽町線・南北線・大江戸線 飯田橋駅より徒歩3分です。
東京営業所の他に、大阪営業所、名古屋営業所があります。
Z会、栄光ゼミナール系の教員派遣会社です。
登録はサイトからの登録後、紹介の際にはそれぞれの営業所で面接を行います。専任、常勤講師、非常勤講師のすべてを、派遣、紹介、紹介予定派遣と様々な形態での求人を行っています。都内私立学校など、公開されていない求人が多いのが特徴です。
教科教員の他に、部活動専門の監督やコーチ、保育士の登録紹介も行っています。
株式会社コスモ「cosmo」の評判
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2丁目13−8 TEL:03-3378-1165
JR新宿駅南口徒歩3分です。
学校の常勤講師、非常勤講師から塾講師、大学事務まで教育全般の「派遣会社」です。登録すると週に働く時間によって「コスモ」の社員、契約社員となり「社会保険」などに加入することも可能です。
決まったエージェントが付き、その人の希望にあった学校や職場を紹介します。登録する前に必ず面談がありますが、遠方の場合はWEBでの登録も可能になります。
株式会社コスモはコチラ
株式会社ブレインアカデミー「教員採用.jp」の評判
〒102-0083 東京都千代田区麹町3丁目1 電話:03-6455-5320
各自治体や県の私立学校教育連合会、私学協会などと連携している教員登録サイトです。
転職サイト「イーキャリアFA」と同じブレインアカデミーの教員専用サイトとなります。
全国の私立学校の求人募集が掲載されており、自身で直接「メール」を通してのやり取りとなります。応募方法は様々で、こちらからのデジタル履歴書を送信する学校もあれば、直接郵送する学校もあります。
登録は無料ですが、私学協会よりも情報量は少なめになります。
「実技教科」等を探すときは、私学協会よりも使いやすいサイトです。ブレインアカデミーでの面接などもなく、面接などになると直接学校とのやり取りとなります。
60代、70代と年齢を超えた求人の紹介も可能としています。
人材支援サクシードの評判
一般の教員からICT指導教員、部活支援教員、スクールサポートスタッフなど幅広い教育関連人材を派遣しています。こちらでは「登録」をした後に、担当者が電話などの連絡をしてきますが、自分から募集している学校等を見ることができません。
登録は簡単ですが、自分で選べないというデメリットはあります。
教員人材センター「キャリアビスタ」の評判
〒102-0083 東京都千代田区麹町5丁目4 セタニ 7階 電話:03-3511-7773 FAX:03-3511-7820
JR四ツ谷駅から徒歩4分、上智大学正門前にあります。
登録はもちろん無料、登録をする前に求人の有無を見ることもできます。しっかりとした教員人材会社で、研修などもよく行われています。
「専任」「常勤」「非常勤」の他に子育て優先、他校との兼任など色々な希望を聞いてくれる紹介会社です。初回は登録後、紹介前に面接を行っています。
担当の人は皆さん感じよく、自分の希望に沿った学校を探してくれる紹介会社です。
私学教員転職サイトの先駆けとなる会社の一つです。すでに1000件以上の求人を取り扱っており、年に数回、様々な講習や相談会などを開催しています。
教員募集のアイティーチャーの評判
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目7−1 高山ランド第12ビル 7階 電話:03-6805-0596
医学部専門予備校「アイメディカ」と同じフロア内にある教員募集会社です。
まだ新しい教員紹介会社のためか、他の派遣会社と比較すると多くの求人はありませんが、他では扱っていない学校もあるため、応募してみると良いかもしれません。
(株)千代田教育図書「ティーチャーバンク」の評判
〒102-0076 東京都千代田区五番町2−10 電話:03-3262-1847
学校での副教材などを扱う「千代田教育図書」が運営する教員派遣会社です。
登録制ではないため、こちらのサイトをマメにチェックしたり、求人ボックスなどのサイトからの紹介を使って利用する形になります。
求人ボックスに「募集」をかけていることが良くあるため、そちらをご覧いただくと良いでしょう。
「会社の住所を知ってどうするの?」
と思われるかもしれませんが、学校を紹介をする前に会社の方で面接をする会社もあります。
塾講師の派遣が多く、派遣前に会社で授業研修があります。集団指導・個別指導の両方の派遣があるので、講習前に狙いを絞ると転職がうまくいくかと思います。
ただし面接次第ではご紹介がない場合もありますので、しっかりと対応しておきましょう。
私立と学校関係事務の案件が多いのはマイナビ
私立大学や学校関係の事務スタッフが多いのがマイナビです。新聞系の会社なのでつながっているのかと思います。
専任講師は上記のような教育専門がおすすめですが、大手株式会社の教育機関を考えている方はこちらもオススメ。
女性しか基本登録できないのがデメリットですが、非公開の良質な案件もあるので一度みてみると良いかと思います。
教師以外の職業を目指すならエージェントを使い分けよう
教職関係以外の異業種を目指すのであれば、エージェントとスカウトを使い分けた方が良いかと思います。
- エージェント・・・スタッフが個別アドバイス
- スカウト・・自分で企業に申し込む
- 転職支援・・スキルや資格取得までサポート
転職サイトは結構癖があります。
自分で動く素早く動き回りたい方はスカウト形式を複数利用する。履歴書や面接のアドバイスをしてほしい場合はエージェントタイプ。
何か履歴書に書けるようなスキルを獲得したい場合は転職支援タイプのエージェントがおすすめです。
教員実習や学期末テストの関係で採用の時期と民間採用の時期がズレますのでうまく使い分けましょう。
また、最近は民間エージェントの方で教員関連の仕事の募集が出ていることもあります。
大手民間は宣伝効果が高いので、教員不足の現在転職希望者を募っているという経緯があります。
気軽にどうぞ♪