今回は女性からの質問で、男性が多く夜勤メインのこの業界に入り込んで、出産や子育てをしながら継続的に続けられるのか?ということでした・・。
本音でいうと厳しいのでやめた方が良いと思うのですが、女性ならではの別ルートも残されているので、その辺を踏まえて経験者が詳しく書こうと思います。
女性が塾の正社員になって大変だと思うこと
まず、女性が塾講師になるにあたって本当に考えなければいけないことは3つです。
- どこまでの出世やキャリアの望むのか?
- 子育環境にどこまで重点を置くのか?
- 男性中心の夜型の仕事で耐性はあるのか?
塾と言っても運営方針は様々です。自分のキャリアとビジョンを持たずに業界に飛び込むと後で本当に後悔します。
学習塾に子供を連れていけば分かると思いますが、学校と違って塾講師で教室長の女性というのはほぼいないはずです。
本当に男性中心の社会です。
1、塾講師の男女比とキャリアパスについて
まず、塾の経営スタイルと男女比についてお伝えします。
- 正社員オンリーの集団塾は女性1~2割
- 個別指導+バイトの学習塾は女性3~4割
- 公文・子供英会話などの補習塾は女性が半数
この中でどのようなキャリアパスをイメージしておくのかが重要です。
正社員が多い塾で部門別採用があるところは経理・教材開発などが併設されているため、産休や育休中はそちらに回してもらえる可能性があります。
ポイントはオリジナルテキストを開発しているかどうか?
ココであれば40代ぐらいまでは正社員としてニーズがあります。ただ50代のキャリア女性講師というのはほとんど見かけたことがなく、それまでに大体が結婚退職か転職をします。
一方個別指導塾は参入と撤退が素早いです。講師1人につき生徒3人を集めれば運営が成り立つのでバイト+講師+室長で空いたビルを狙って高速展開をします。
フランチャイズ系の塾がほとんどで、教室長やオーナーも女性でも抜擢されます。ただ、エリア長・ブロックマネージャーという本格的な経営陣になるケースはレア中のレアです。
日本はただでさえ日本の管理職が少ない中、男性中心の塾社会で女性が出世するのは本当に大変なのです。
一番女性が安定しているのは公文や子供英会話などがある個別指導塾ですね。正社員というより派遣バイトの身分が多く、昔塾や学校の教師をしていた人が地域に教室を開いたりします。
2,妊娠・出産後も続けられる女性講師はほぼいない
女性の塾講師で産休を取りその後も続けられる人は残念ながらほぼいないと思ってください。
なぜか?
受験の結果やライバル校の出現により生徒の増減が激しく、2年後も校舎が持つとは限らないからです。
特に自社ビル以外のアパートでの運営などになると丸ごと校舎撤退などは日常茶飯事です。
子供が保育園に上がれる年になったらもうその後者は移動・・・通勤ができない・・なんてことは覚悟してください。
私立学校や公立学校は校舎移転はまずありませんが、塾の場合は地域に合わせて移動するのです。
車通勤から電車通勤など大幅な変化があるケースもあります。
3,男性中心の夜型経営で体調を崩す女性講師も多い
20代のうちなら楽しいのですが、30代、40代以降になっても夜型の仕事を続けていられるのかどうか?
真剣に考えてください。
出産を期に体調の変化をきたし、塾に戻ってから不調が続く女性の先生も多いです。基本塾問うのは学校が終わる5時過ぎからの営業です。
中高生の担当は部活が終わる6時過ぎからのスタートです。終電間際に帰宅するのは日常茶飯事です。
仕事後の飲み会などは11時スタートなども多く、男性中心のこのサイクルについていけるかどうか?考えた方が良いです。働ける
ただ、正社員ではなく非常勤や派遣講師なら話は別です。
特に派遣登録からの出向という形であれば、私立や公立の非常勤講師と掛け持ちをしている女性の先生も多く、保育園や幼稚園のお迎えに合わせた働き方のが可能です。
きちんと情報を公開している塾を優先的に扱いましょう。
株式会社ヒューマンカレッジより、講師の1日・・非常勤講師の採用していますよ。
正社員に比べると週に1~2コマでOKということで正社員+非常勤の両方がある大手塾を優先的に選べば子供が小さく送り迎えが必要なときはバイトという環境があり得ます。
ただ、夏期講習と子供の夏休みが大抵重なります。
その際に子供を実家に預けられるとか、自分の勤務時間に習い事に通わせるなどのスケジュール管理が必要です。
思わぬ補習で時間延長をしてしまい、子供のお迎えの時間に間に合わないというのは教職業界あるあるです。
実家が近い人は良いですが、核家族ですとかなり塾講師と子育ては難しいと感じています。
このパターンが多いです。
とにかく40代以上も正社員で長くという塾は少子高齢化と経営安定性から考えるとそこまでプラスには働きません。
女性講師はスキルを身につけて転職や独立はあり!
ただ、塾講師をやるのがまずい選択だとは全く思っていません。
実は塾講師を数年やると身につくスキルは沢山あります。
- 一体多数のプレゼン能力
- 経営目線での教室運営
- マルチタスクの処理
- 保護者対応や顧客管理スキル
- 広報やイベント企画スキル
数年間塾の先生をやって、経営全体を学んでから、専門のコーチやカウンセラー、習い事教室の運営に手を広げていく人もいます。
公立学校と違ってシビアに数字を叩かれますので、公務員上がでいきなり独立をしてしまうよりは軽々感覚が身についていると感じます。
30代までならコミュニケーション能力を高く売り込み、大手上場企業に転職していった先輩もいます。
女性塾講師でおすすめの転職先と成功事例について
では最後に女性の塾講師にオススメの転職先について紹介します。
- 私立や公立学校の教師(教職免許必須)
- 教育や資格関連出版業界
- 教育・習い事関連関連IT業界
- キャリアカウンセラー・人事スタッフ
- 公文や英会話スルースタッフ
これらの仕事は女性が多く、産休や育休の制度、さらなるキャリアパスにつながりやすいジャンルですね。
教員採用試験を受けるために塾の先生をする人もいますし、公立の正社員なら倍率は相当高いですが別世界位に安定しています。
私立教員も有名塾や大手予備校出身であることがキャリア計算されます。
社会人向けの教育出版・資格サービスなども将来性があります。
確かに塾は少子化で厳しい状況にはありますが、学ぶ対象は子供から社会人高齢者まで広がっています。
塾講師ならやはり教育関連は評価されやすいです。
まるで畑違いに行くよりは年収UPにつながりやすく、夜職から昼へと変えて時間管理をしながら長く働けると思います。
マーケットを視野を広げれば話は子育てビジネスは可能性があります
日本のドラッグストアがいつも外国人で混雑するのを見れば分かる通り、子供服メーカーや育児関連商品の質は高く、アジアの裕福層に広がっています。
教える以外でも子供と関わる仕事もあるので、一度どんな仕事があるのか?
大手の転職サイトで見てみると楽しいですよ。
IT基礎スキルはつぶしが効く!女性ならではの感性を使おう
後は1つだけ塾講師として身につけておくと良いのが、基本的なITスキルです。特にデザイン関係は女性ならではのセンスが買われます。
長い間子供と接していて、若い人の気持ちもわかると思うので、それに加えてちょっとしたwebスキルがあると履歴書に書けるし最高です。
かわいいオリジナル教材やイラストを作っての販売なども流行っているし、個人で独立できるスキルを1つ磨いておくと良いでしょう。
気軽にどうぞ♪